ベクトルと行列
ベクトルとは
ベクトルは、数値や変数の並び(配列)を表します。ベクトルは方向と大きさを持ち、物理学では速度や力、数学やコンピュータ科学ではデータの集合や点の位置を表します。

行列とは
行列とは数や記号、式などを矩形に並べたもので、行と列の2次元(2D)構造のデータです。行列を組み合わせることで、3D、多次元を表現することができます。

機械学習と行列
行列は機械学習の学習モデルのにおいてとても重要な数値計算で、Pythonでは配列データとして計算します。また、NumPyを利用すると行列計算をより効率的に処理できます。

ベクトルの処理
arrange()
arrange() は連続する整数の配列(ベクトル)を作成する、Numpyの関数です。
- range() はPythonの組み込み関数
四則演算
Numpyの配列オブジェクトは、各要素に対してを四則演算(+, -, *, /) ができます。
ファイル構成
ベクトル作成
「1〜5」までの連続した整数の1次元配列を作成します。
matrix.py
結果
ベクトルの演算
足し算
各要素に「2」を足します。
matrix.py
結果
掛け算
各要素に「2」を掛けます。
matrix.py
結果
配列間の演算
配列同士を四則演算すると、一致するインデックスの要素同士で計算されます。
配列の作成
2つの2次元配列を作成します。
結果
足し算
2つの配列を足し算します。
matrix.py
結果
掛け算
matrix.py
結果
行列の処理
zeros()
zeros() は、すべての要素が「0」の配列を生成します。
1 x 5 の 0行列
2 x 3 の行列を作成します。
結果
2 x 3 の 0行列
2 x 3 の行列を作成します。
matrix.py
結果
concatenate()
concatenate() は、指定した軸に沿って配列を結合します。 axisは結合する方向を指定するパラメーターで、デフォルトは「0」で水平方向に結合します。
shape
- shape*プロパティは、配列の形状(行と列)を取得します。
2次元配列の作成
matrix.py
結果
2次元配列の結合
2つの行列(2次元配列)を垂直方向に結合します。
matrix.py
4 x 3 の行列に結合されました。
結果
この行列から「7」を取得するには、行のインデックス「2」、列のインデックス「0」を指定します。
matrix.py
結果
2つの配列を水平方向に結合します。
matrix.py
2 x 6の行列に結合されました。
結果
この行列から「7」を取得するには、行のインデックス「0」、列のインデックス「3」を指定します。
matrix.py
結果
reshape()
reshape() は配列の要素の総数を変更せずに、配列の次元やサイズを変更します。
2 x 3 から 3 x 2に変換
2 x 3の行列を 3 x 2の行列に変換します。
matrix.py
結果
2 x 3 から 1 x 6に変換
2 x 3の行列を 1 x 6の行列に変換します。