Gitとは

分散型バージョン管理システム

Git はファイルの変更履歴を管理する分散型バージョン管理システムで、ソフトウェア開発では必須です。 またソフトウェア開発だけでなく、ドキュメント管理やデータ分析などのさまざまな用途で利用され、共同作業やバージョン管理を効率的に行えます。

Gitの主要な特徴と機能

バージョン管理

Gitはファイルの変更履歴を追跡し、過去のバージョンと比較することができます。プロジェクトの異なるバージョン間での変更を管理し、問題を特定しやすくなります。バージョン管理をしないと手動バックアップすることになり、探す手間や作業ミスが発生しやすくなります。

分散型

各ユーザのPCに保存する場所をローカルリポジトリといい、修正したファイルの履歴を保存します。修正履歴は全員が共有するリモートリポジトリという場所に最終的に更新します。

リモートリポジトリはみんなの共有場所なので、複数人が同時にファイルをアップロード、ダウンロードできるようになります。

履歴とログ

Gitはコミットの履歴を詳細に記録し、変更内容やコミットメッセージを確認できます。リポジトリに履歴残すことで、過去の状態の戻したり、万一ユーザが自分のPCからファイルを紛失してしまっても、リモートリポジトリから復元することができます。

Git のインストール

Windows

Windows で Git を利用するには、Git For Windowsのページからインストーラをダウンロードします。 ※2021/6 時点でバージョンは 2.32です。

Mac

Mac の場合はデフォルトで Git がインストールされているので、インストールなしで Git を利用できます。 最新版を利用したい場合は、別途インストールが必要です。

最新版をインストールする場合

最新バージョンをインストールする場合は、AppStore からXcodeをインストールするか、XCode command line toolをインストールします。

AppStore からダウンロードする場合

AppStore Xcode にアクセスしてインストール

ターミナル
xcode-select --install

インストール容量と時間に注意

インストールする容量がかなり多いので、ダウンロードやインストールに時間がかかるため、時間に余裕があるときに実施しましょう。

Git の動作確認

Git をインストールしたらターミナルを起動し、Git コマンドでバージョンを確認してみましょう。

ターミナル
git --version
結果
git version xx.xx.xx

Git クライアント

Gitコマンド

Gitの基本操作は、ターミナルでgitコマンドで実行できます。

gitコマンド
git commit -m 'バグ修正'
git push

Gitクライアントツール

よく利用するgitコマンド(クローン、コミット、プッシュ、プル、ブランチなど)を毎回手動で入力するのが面倒なこともあります。そこで、Gitクライアントツールを利用するとGUI操作できます。

VSCode

Gitクライアントツールはいろいろありますが、VSCodeにも標準搭載されています。VSCodeではサイドメニューの「ソース管理」で管理できます。

GitHub Desktop

GitHubが提供するGUIクライアントツールで、GitHubリポジトリとシームレスに連携します。

GitHub Desktop

GitKragen

GitKrakenはクロスプラットフォームのGitクライアントです。GitLensとしてVSCodeの拡張プラグインとしても利用できます。

GitLens

Sourcetree

SourcetreeはAtlassianが提供するツールで、クロスプラットフォームのGitクライアントです。

はじめての Git