Branchとは
Branch(ブランチ) は、Gitの更新履歴を分岐して記録します。Git を初期化すると、デフォルトのブランチが作成され、
デフォルトブランチ名
デフォルトの ブランチ名は、masterもしくはmain ブランチです。現在は master は差別用語になるため、main が採用されています。
バージョンを分離
例えば直近に ver1.1 をリリース予定で、将来的に ver2.0 もテスト開発しているとします。
この場合、ver1.1 に ver.2.0 の機能を追加するわけにはいかないため、ブランチを分離することで ver1.1 と ver.2.0 を同時開発できます。将来的には ver1.1 を ver.2.0 に merge(マージ)します。
グループユーザーごとにわける
複数人のプロジェクトの場合、グループのユーザごとにブランチを切って開発します。まず、自分のブランチに push して、グループ内で合意がとれたら main ブランチに push します。
プロジェクトの用意
GitHub でリポジトリ作成
ブランチを確認するために、GitHub にリポジトリ作成してみましょう。リポジトリ名は test_branch とします。

リポジトリが作成されると、ローカルでのコマンド入力の説明が表示されます。

ローカルで Git 初期化
ローカルに test_branch フォルダを作成して、VSCodeで開きます。

VSCode のターミナルを開いて、GitHub の説明どおりにコマンドを実行します。
echo "# test_branch" >> README.md
git init
git add README.md
git commit -m "first commit"
git branch -M main
git remote add origin https://github.com/yoo16/test_branch.git
git push -u origin main
push の確認
GitHub をリロードして、README.md ファイルが push されたか確認します。
ブランチの作成
git branch ブランチ名
dev ブランチの作成
dev ブランチを作成してみます。
git branch dev
現在のブランチを確認すると、main ブランチが選択されています。
git branch
dev
*main
※master ブランチの場合は、master が表示
checkout(チェックアウト)
ブランチ名の切り替えは、checkout(チェックアウト) でブランチ名を指定します。
git checkout ブランチ名
dev ブランチに切り替えます。
git checkout dev
現在のブランチを確認すると、dev ブランチが選択されています。
git branch
*dev
main
ファイルの commit
devブランチに切り替えたら、適当なファイルを追加します。

追加したファイルをコミットします。
git add .
git commit -m "修正メッセージ"
dev ブランチへ push
GitHub の dev ブランチに push します。
git push -u origin dev
main ブランチの確認
GitHub のリポジトリ画面の main ブランチで、ファイルが追加されていないことを確認します。
dev ブランチの確認
ブランチのプルダウンから、dev ブランチが追加されているので選択します。
dev ブランチにファイルが追加されています。
merge(マージ)
ブランチを切って作業するとブランチごとに差分がでるので、最終的にブランチの統合が必要です。ブランチを統合することを merge(マージ) といいます。
main ブランチの切り替え
dev ブランチから main ブランチにマージしてみましょう。mainブランチに切り替えます。
git checkout main
main ブランチに切り替わったことを確認します。
git branch
dev
*main
main ブランチにはファイルが追加されていないことを確認します。
dev から main にマージ
dev ブランチから main ブランチにマージします。
git merge dev
dev ブランチで作業したファイルがマージされたことを確認します。
main ブランチへ push
GitHub の main ブランチに push します。
git push -u origin main
main ブランチの確認
GitHub のリポジトリ画面で main ブランチに切り替えて、ファイルがマージされたのを確認します。