5.
PHPの動作環境(MAMP)
macOS標準のPHP
macOS にはデフォルトで PHP がインストールされています。ターミナルを起動して、PHPのバージョンを確認してみます。
% php -v
PHP 7.4.2 (cli)
標準以外のPHPの利用
macOS標準のPHPバージョンは比較的古いので、MAMPのバージョンを利用することもできます。また、Homebrewでインストールすることもできますがここでは解説しません。
phpコマンドを利用するには、phpコマンドのパスをシェルに設定する必要があります。
phpコマンドのシェル設定
PHPバージョン(MAMP)
MAMPのphpコマンドは「/Applications/MAMP/Library/bin/php/」の中にバージョンごとに用意されています。
/Applications/MAMP/Library/bin/php/
この中から、利用したPHPのバージョンをシェルに設定します。
PHP 8.0.8の場合
PHP8.0.8の場合は、以下のパスにphpコマンドが入っています。
/Applications/MAMP/bin/php/php8.0.8/bin/php

「zsh」または「bash」に設定
macOSにはLinux同様にシェル(Shell) というコマンド機能が搭載されています。 macOSのシェルは、最新がzsh、古いOSはbashが設定されています。
「zsh」と「bash」の確認
自分のMacが「zsh」か「bash」を判断するには、ターミナルで「%」表示で「zsh」、「$」表示で「bash」です。
zshは「%」表示
%
bashは「$」表示
$
PHPパス設定(zsh)
VSCodeのターミナルを開く
VSCodeで「新しいターミナル」を開きます。

ターミナルが起動しました。
.zshrcを開く
codeコマンドで「.zshrc」を開きます。
% code ~/.zshrc
VSCodeで「.zshrc」ファイルが開きました。
.zshrc にパスを追記
「.zshrc」にパスを記述して保存します。ここではPHP 8.0.3としていますが、利用したいバージョンにあわせてください。
export PATH=/Applications/MAMP/bin/php/php8.0.3/bin:$PATH
MAMPのPHPパス

.zshrc を読み込む
ターミナルで「.zshrc」を読み込みます。
% source ~/.zshrc
php コマンドの確認
ターミナルでPHPのバージョン確認してみましょう。
% php -v
PHP 8.0.3 (cli) (built: Mar 16 2021 12:42:31) ( NTS )
PHPパス設定(bash)
VSCodeのターミナル起動
VSCodeで「新しいターミナル」を開きます。

ターミナルが起動しました。
.bash_profileを開く
codeコマンドで「.bash_profile」を開きます。
$ code ~/.bash_profile
VSCodeで「.bash_profile」ファイルが開きました。
.bash_profile にパスを追記
「.bash_profile」にパスを記述して保存します。ここではPHP 8.0.3としていますが、利用したいバージョンにあわせてください。
export PATH=/Applications/MAMP/bin/php/php8.0.3/bin:$PATH

ターミナルで「.bash_profile」を読み込みます。
$ source ~/.bash_profile
php コマンドの確認
ターミナルでPHPのバージョン確認してみましょう。
$ php -v
PHP 8.0.3 (cli) (built: Mar 16 2021 12:42:31) ( NTS )