macOS標準のPHP

macOS にはデフォルトで PHP がインストールされています。ターミナルを起動して、PHPのバージョンを確認してみます。

% php -v
PHP 7.4.2 (cli)

標準以外のPHPの利用

macOS標準のPHPバージョンは比較的古いので、MAMPのバージョンを利用することもできます。また、Homebrewでインストールすることもできますがここでは解説しません。

phpコマンドを利用するには、phpコマンドのパスをシェルに設定する必要があります。

phpコマンドのシェル設定

PHPバージョン(MAMP)

MAMPのphpコマンドは「/Applications/MAMP/Library/bin/php/」の中にバージョンごとに用意されています。

/Applications/MAMP/Library/bin/php/

この中から、利用したPHPのバージョンをシェルに設定します。

PHP 8.0.8の場合

PHP8.0.8の場合は、以下のパスにphpコマンドが入っています。

/Applications/MAMP/bin/php/php8.0.8/bin/php

「zsh」または「bash」に設定

macOSにはLinux同様にシェル(Shell) というコマンド機能が搭載されています。 macOSのシェルは、最新がzsh、古いOSはbashが設定されています。

「zsh」と「bash」の確認

自分のMacが「zsh」か「bash」を判断するには、ターミナルで「%」表示で「zsh」、「$」表示で「bash」です。

zshは「%」表示

%

bashは「$」表示

$

PHPパス設定(zsh)

VSCodeのターミナルを開く

VSCodeで「新しいターミナル」を開きます。

ターミナルが起動しました。

.zshrcを開く

codeコマンドで「.zshrc」を開きます。

% code ~/.zshrc

VSCodeで「.zshrc」ファイルが開きました。

.zshrc にパスを追記

「.zshrc」にパスを記述して保存します。ここではPHP 8.0.3としていますが、利用したいバージョンにあわせてください。

export PATH=/Applications/MAMP/bin/php/php8.0.3/bin:$PATH
MAMPのPHPパス

.zshrc を読み込む

ターミナルで「.zshrc」を読み込みます。

% source ~/.zshrc

php コマンドの確認

ターミナルでPHPのバージョン確認してみましょう。

% php -v
PHP 8.0.3 (cli) (built: Mar 16 2021 12:42:31) ( NTS )

PHPパス設定(bash)

VSCodeのターミナル起動

VSCodeで「新しいターミナル」を開きます。

ターミナルが起動しました。

.bash_profileを開く

codeコマンドで「.bash_profile」を開きます。

$ code ~/.bash_profile

VSCodeで「.bash_profile」ファイルが開きました。

.bash_profile にパスを追記

「.bash_profile」にパスを記述して保存します。ここではPHP 8.0.3としていますが、利用したいバージョンにあわせてください。

export PATH=/Applications/MAMP/bin/php/php8.0.3/bin:$PATH

ターミナルで「.bash_profile」を読み込みます。

$ source ~/.bash_profile

php コマンドの確認

ターミナルでPHPのバージョン確認してみましょう。

$ php -v
PHP 8.0.3 (cli) (built: Mar 16 2021 12:42:31) ( NTS )