2.
要件定義
Web開発フロー
Web開発フローとは
Web開発フローとは、Webアプリケーション開発の一連のプロセスを指します。このフローは、プロジェクトは以下のフェーズで進めていきます。
ウォーターフォール型とアジャイル型
これらの内容は、プロジェクト規模、特性によって、各フェーズの詳細や順序は異なります。一般的には、ウォーターフォール型やアジャイル型といった方式があります。
ウォーターフォール型
ウォーターフォール型（Water Fall）は、各開発フェーズを順番に進める線形のアプローチを採用しています。
アジャイル型
アジャイル型（Agile）の開発手法では、各フェーズを短いイテレーションで繰り返し実行することで、柔軟性と適応性を確保します。
Web開発フローの主な段階
要件定義
プロジェクトの目的、ターゲットユーザー、必要な機能などを明確にします。クライアントとの協議を通じて、要件を文書化します。
設計
大きく基本設計と詳細設計、外部設計と内部設計に分類されます。 外部設計ではワイヤーフレームやモックアップを作成し、サイトの構造や機能を視覚化し、UI/UX（ユーザーインターフェースとユーザーエクスペリエンス）の設計を行います。内部設計ではシステムアーキテクチャ、データベース設計などを行います。
開発
フロントエンド（HTML、CSS、JavaScript）の実装を行います。 バックエンド（サーバーサイドプログラミング、データベース連携など）の実装を行います。必要に応じて、サードパーティのライブラリやフレームワークを活用します。
テスト
単体テスト、結合テスト、システムテストなどを実施し、バグや不具合を検出します。ユーザビリティテストを行い、UI/UXを評価・改善します。 セキュリティテストを実施し、脆弱性を特定・修正します。
デプロイ
Webサーバーや必要なインフラストラクチャを準備します。 ソースコードをビルドし、本番環境にデプロイします。 必要に応じて、パフォーマンスチューニングを行います。
運用保守（メンテナンス）
ユーザーからのフィードバックを収集し、改善点を特定します。 バグ修正や機能追加などの継続的な改善を行います。 セキュリティアップデートや技術的な更新を定期的に実施します。
要件定義
要件定義とは
要件定義はシステム開発やプロジェクトにおいて、システムが正しく動作するために必要な要件を明確にし、ドキュメント化することです。プロジェクトの目的や範囲やニーズを理解し、具体的な要件として文書化するプロセスです。
- 顧客・ユーザーのニーズを把握
- 実現すべき機能や非機能要件を明確化
- 予算、スケジュール、リソース（人員、開発環境）の確認
要件定義の重要性
要件定義は、開発会社とクライアント間とコミュニケーションをとり、共通認識をとるためにドキュメント作成します。プロジェクトの仕様を評価、管理するための基準となり、設計・開発・テストのための基盤をつくり、システム品質の向上を図ります。
要件定義のプロセス
情報収集
クライアントのインタビュー、ワークショップ、市場調査などを通じて、ニーズや期待を収集します。
要件分析
収集した情報を分析し、システムが満たすべき機能、性能、制約などを特定します。
要件のドキュメント化
分析した要件をユーザーストーリー、ユースケース、要件仕様書などの形式で、明確かつ簡潔にドキュメント化します。
要件の検証と管理
クライアントとレビューを行い、要件が完全で一貫しており、曖昧さがないことを確認します。プロジェクト進行中は要件変更を追跡し、管理します。
要件の優先順位付け
プロジェクトが予定通り達成できるかスケジュール管理し、要件の優先順位を決定します。
ペルソナ
ペルソナとは
ペルソナとは、製品やサービスのユーザー像を具体的に想定し、そのユーザーの特徴を詳細に定義することです。
ターゲットユーザーの理解
ペルソナを作成することで、ユーザーのニーズ、行動パターン、モチベーションなどを深く理解でき、製品やサービスの改善につなげられます。
ユーザー目線でUI/UXを実現する
ペルソナを意識することで、ユーザーの視点に立ったデザインやUI/UXを実現しやすくなります。
チーム内の認識を統一する
ペルソナを共有することで、チームメンバー全員がユーザー像を共通認識でき、チームのゴール・意思決定のズレを防げます。
マーケティング戦略の最適化
ペルソナに合わせたマーケティング施策を打つことで、より効果的なアプローチが可能になります。
ペルソナ作成の具体的な手順
ペルソナ作成の具体的な手順は以下の通りです。
演習
問題1
要件定義の重要性についてまとめてください。
問題2
アプリケーションを企画し、以下のペルソナを作成してください。
- 年齢
- 職業
- 特徴
- 行動パターン
- ニーズ