3.
JSPの基本
JSPとは
JSPとは
JSP(Java Server Page)は、HTMLファイルにJavaのコードを埋め込んだファイルです。HTMLに変数表示や繰り返しなどのプログラム記述することで、HTMLを動的に出力できます。
JSPファイルの例
JSPとサーブレット
JSPファイルは拡張子「.jsp」で、コンテキストディレクトリに配置します。
JSPはJavaファイル
JSPファイルにリクエストすると、Javaサーブレットファイルに自動変換(ページ変換) されます。Javaサーブレットファイルは、最終的にクラスファイル(.class)にコンパイルされるので、JSPの実態はJavaファイルです。
JSPファイルの作成
「ファイル > 新規 > その他...」を選択します。

新規ファイルのショートカットキー
| OS | ショートカットキー |
|---|---|
| Mac | Cmd + N |
| Windows | Ctrl + N |
JSPファイルのフィルタリング
ウィザード欄で「jsp」で検索して「JSPファイル」に絞り込み、「JSPファイル」を選択して【次へ】をクリックします。

コンテンツフォルダ「WebContent」フォルダを選択して、ファイル名「hello.jsp」として【完了】をクリックします。

「WebContent」フォルダに「hello.jsp」ファイルが作成されました。

JSPにHTMLの追記
JSPファイルのbodyタグにHTMLを追記してみましょう。
hellojsp
ブラウザで確認
「http://localhost:8080/SampleJSP/hello.jsp」にアクセスして、HTMLが表示されるか確認してみましょう。
JSPタグ
Javaコードの記述
JSPタグはJSPファイルの中でJavaのコードを実行できるタグで、<% %> で処理を記述します。
変数の表示
変数の表示は、<%= %> で記述します。
JSPディレクティブ
JSPディレクティブは、JSPページ情報をWebコンテナに指示する設定で、<%@ %> で値を記述します。
ディレクティブの種類
ディレクティブにはいくつか種類があります。
| ディレクティブ | 説明 |
|---|---|
| page | ページ情報を定義 |
| include | JSPから外部ファイルを読み込む |
| taglib | JSPタグライブラリを読み込む |
ページディレクティブ
EclipseでJSPファイルを作成すると自動的にページディレクティブが挿入されています。ページディレクティブはJSPページ全体の定義でき、@ pageでプロパティと値を設定します。
文字コードの指定
JSPファイルで自動生成されたページディレクティブです。ページディレクティブでは日本後が文字化けしないように文字コードの設定が必要で、基本は「UTF-8」に設定します。
hello.jsp
ページディレクティブのプロパティ
| プロパティ | 説明 | 値 | 説明 |
|---|---|---|---|
| contentType | ファイルの種類(MIME) | text/html | HTMLファイル |
| charset | ヘッダーの文字コード | UTF-8 | UTF-8 |
| pageEncoding | JSPファイルの文字コード | UTF-8 | UTF-8 |
JSPタグを使う
JSPファイルで変数を定義して、HTMLで表示してみましょう。
変数の定義
変数の定義は、JSPタグの中で記述します。
hello.jsp
変数の表示
HTMLの文字を、JSPタグを使って変数で表示します。
hello.jsp
結果
Javaプログラムを処理して、HTMLを表示できました。
演習
問題1
HTMLファイルにJavaのコードを埋め込んだファイルを何といいますか?
1)Servletファイル
2)JSPファイル
3)クラスファイル
4)HTMLファイル
問題2
JSPファイルで変数を表示するコードで正しいのはどれですか?
1)
2)
3)
4)