12.
繰り返し(for)
繰り返しとは
繰り返し処理(ループ処理)は、基本三構造の1つで、ある処理を何度も繰り返し実行することをいいます。
- 1 から 10 までの数字を順に表示する
- 価格 x 個数の合計を何度も計算する
繰り返し処理のフロー
繰り返し処理をフローにすると以下のようになります。

for文
for文の条件
繰り返しの基本となるのがfor文です。forのあとに ( )をつけてその中に条件を記述します。
つぎに 「{ }」を記述し、その中に繰り返し処理を記述します。
for の繰り返し条件設定
繰り返しの条件の設定は、 ;(セミコロン) で区切り、初期値(いくつから)、終了条件(いくつまで)、増減(どれくらい)を指定します。
0から10まで順に表示
0 から 10までの数字を順番に表示します。変数 i が 0 から 10 まで1ずつ増加して繰り返します。i++ は1増加する単項演算です。
for文を使う
ファイル構成
「ItemRepeat.java」を作成しましょう。
for文で繰り返し
変数 i を使って for文で数字を順番に表示してみましょう。
結果
for文の自動入力補完
for文の入力が面倒なときは、自動入力補完してみましょう。まず、forを入力します。
「Ctrl + スペース」で候補が表示されるので、「for - 配列にインデックスを使用」を選択します。

for文が自動入力できました。
for 文のネスト
for文の中に、さらにfor文を記述することをネストといいます。例えば 10行10列の座標を表示すると以下のようになります。
結果
配列の繰り返し
for文を使うと、配列の値を繰り返し処理することができます。
配列の長さ
配列のlengthで、配列の要素の個数を取得します。
配列の値を表示
配列「drinks」を作成し、for文で繰り返し表示してみましょう。それぞれの値は「drinks」からiを配列のインデックスとして取得します。
結果
演習
問題1
1 から 3000 までの整数をすべて足した合計はいくつですか?
1)500500
2)445650
3)4501500
4)5501500
問題2
9 x 9 のかけ算の答えを、段ごとに表示してみましょう。
表示結果の例
問題3(高難易度)
以下のように 5 x 5 の表に「○」「●」をランダムに表示してみましょう。