2.
プログラミングをはじめる前に
プログラミングに必要なスキル
プログラミングで大事なスキルは調べたり、考える時間です。逆に、タイピングに時間をかけるのは非効率で、暗記力もあまり必要ではありません。プログラミングをはじめる前に以下のスキルを身につけましょう。
スキル | 内容 |
---|---|
PC操作 | PC・OS操作、ツールなど |
検索 | インターネット、書籍など |
英語力 | プログラミングで利用する英単語、英文ドキュメント |
インターネットのコツ
ITやプログラミング用語はとても多く、日々新たなワードが発生しています。これをすべて覚えるのは困難です。プログラミング学習ではインターネット検索で、記事やプログラムサンプルなど見つけることが重要です。
検索のコツ
検索キーワード
例えば「HTML class id」「JavaScript 無名関数」「PHP 配列 繰り返し」といったように、どのキーワードを使えばより良い答えが見つかるか?を考える訓練をしましょう。
AIの利用と自己判断
ChatGPTをはじめとした対話式AIが大流行しています。しかし、それを使いこなすには、何を聞いたら効率的なのか?ある程度のIT基礎知識が必要です。また、AIは必ずベストプラクティスを答えてくれるわけではありません。AIの出した答えを自己判断し採用する能力も必要です。
記事を鵜呑みにしない
ネットの記事は、上級者から駆け出しエンジニアまで幅広い層の人が書いています。中には「内容が古い」「間違った内容」も多くあります。 どの記事がよさそうかはある程度の経験が必要なので、記事をそのまま鵜呑みにしないように注意しましょう。
ビデオ教材を利用する
最近では、Youtubeや有料のUdemyなどの動画配信教材がとても充実してきて、プログラミング学習のハードルがとても低くなっています。 「ロジコヤ現場でも」でも2022年から動画教材を無料配信予定です。動画は視覚的に理解できるのでメリット、時間がかかりやすいのがデメリットといえます。
プログラムコードは英単語が必須
プログラミングのコーディングは英単語でのタイピングが必須なので、ある程度の英語力が必要かも知れません。
プログラムサイトは海外発信のものが多いので、英語ドキュメントで最新のプログラミング情報を手に入れられます。もちろん日本語ドキュメントや動画も多いためあわせて活用しましょう。
手を動かして結果を出す
プログラムの入力(コーディング)は、半角英数や特殊記号などスペルミス、構文ミスで動作しないことがよくあります。まずは理解よりも、確実に動かすことを目標にして結果を出しましょう。プログラムを確実に動かすには、ミスを減らす必要があります。
スペルミス(typo)を減らす
プログラム言語のルールを間違えるとエラーとなります。その原因のほとんどがスペルミス(タイポ) によるものです。
全角文字で入力
「"」を全角文字で入力してしまった例です。
<p id=”content”>
本文です。
</p>
全角文字で入力
「( ) 」を全角文字で入力してしまった例です。
function hello {
echo('こんにちは');
}
カッコのペアがあっていない
「 } 」がたりない例です。
function hello {
echo('こんにちは');
入力補完機能を使う
システム開発では数百ファイル・数万行のコードをコーディングするは普通です。ブラインドタッチだけでは限界があり、システム開発が永遠と終わりません。ここで入力補完機能を使うと、すべての文字をタイピングせずに省略しながらコーディングできます。

コピー&ペースト
プログラムのコードを作成するときに、現場でも「コピー&ペースト」を多用しつつ開発しています。
- 一度作成した部分をコピー
- エラーで動かない部分的な「コピー&ペースト」
- どうしても動作しない場合、すべてを「コピー&ペースト」して動作確認
コピー
コーヒーの行をコピー
<ul>
<li>コーヒー</li>
</ul>
ペースト
コーヒーの行をペースト
<ul>
<li>コーヒー</li>
<li>コーヒー</li>
</ul>
文字修正
文字を修正
<ul>
<li>コーヒー</li>
<li>紅茶</li>
</ul>
「とにかくたくさん手を動かす」を意識して、勉強するようにしましょう。