はじめに

Laravelを学習する前に、まずは最低限の基礎知識を学習しておきましょう。

  • Webの基礎知識
  • ブラウザの基本操作
  • 高機能エディタ(VSCodeなど)の基本操作
  • HTML / CSS / JavaScript
  • PHP
  • ターミナルの基本操作

参考

Laravelとは

PHPフレームワークは「Laravel」「CakePHP」「Syhmphony」「CodeIgniter」「FuelPHP」など多数あります。LaravelはSyhmphonyをベースにした後発的なフレームワークのため機能が豊富で、世界的にもシェアの高いフレームワークです。

公式サイト

Laravelの最新情報は公式サイトで確認しましょう。

Laravel(公式)

公式ドキュメントには、このレッスン以外にはないたくさんのドキュメントが用意されています。

Laravel 9.x Document

Laravel の基本機能

Laravelは、MVC、ルーティング、ORM(オーアールマッパー)などの Web開発に必要な基本的な機能を搭載しています。また、PHPベースのartisanコマンドで開発の効率化をしたり、大規模開発で利用されるデザインパターンにも考慮した設計になっています。

開発環境の構築

Laravelを動作させるには、自分のPCにPHP、DBの環境構築が必要です。Webサーバはインストールしなくても開発できますが、本番サーバを考慮して用意した方がよいでしょう。

開発環境の種類

開発環境の構築方法はいろいろありますが、自分のスキルにあわせて環境構築をしましょう。初学者でわからない人は「XAMPP」や「MAMP」で環境構築するとよいでしょう。

環境ツール 対象 Webサーバ プログラム DB
XAMPP Windows初学者向け Apache PHP / Perl MySQL(MariaDB)
MAMP Mac初学者向け Apache / Nginx PHP MySQL(MariaDB)
WSL 現場向け(Windows) 任意 任意 任意
Homebrew 現場向け(Mac) 任意 任意 任意
Docker 現場向け 任意 任意 任意

XAMPP / MAMP(初学者向け)

「XAMPP(Windows)」「MAMP(Mac)」は面倒な環境構築を一括でインストールできる初学者向けのツールです。とりあえずサーバのことがわからないユーザでも学習用として利用できます。

参考

XAMPP・MAMPで開発環境構築

Homebrew(Mac)

MacではHomebrewでPHPをインストールできます。Homebrewはあらかじめインストールしておく必要があります。

Homebrew(公式)

php モジュール検索

brewコマンドでphpを検索すると、PHPに関するモジュール一覧が確認できます。

ターミナル
brew search php
結果
==> Formulae
brew-php-switcher      php-cs-fixer           php@7.3                phpbrew                phpmyadmin          pcp
php                  php-cs-fixer@2         php@7.4               phplint                phpstan                pup
php-code-sniffer       php@7.2                php@8.0                phpmd                  phpunit

==> Casks
eclipse-php

php モジュールインストール

モジュールの中から PHP8.1をインストールします。

ターミナル
brew install php@8.1

PHPパスの設定

zsh の場合

ターミナルで ~/.zshrc に、PHPのパスを追記して読み込みます。

ターミナル
echo 'export PATH="/opt/homebrew/opt/php@8.0/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
echo 'export PATH="/opt/homebrew/opt/php@8.0/sbin:$PATH"' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc
bash の場合

ターミナルで「~/.bashrc」にPHPパスを追記して読み込みます。

ターミナル
echo 'export PATH="/opt/homebrew/opt/php@8.0/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
echo 'export PATH="/opt/homebrew/opt/php@8.0/sbin:$PATH"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

PHP コマンドの確認

PHPのバージョンを確認します。

ターミナル
php -v

LinuxでPHPインストール(仮想PC)

本運用のサーバは Linux で稼働させるのが一般的で、現場では Docker、VirtualBox、WSL といった仮想PCをローカル環境で構築するのがの主流です。ただし、仮想PCや Linuxの知識が必要になるので、初学者にはハードルは高くなります。

Linux のコマンド例

例えば、Linux(Ubunt)PHP と関連モジュールを以下のコマンドでインストールします。

ターミナル
sudo apt install php libapache2-mod-php php-mysql

その他、WebサーバやDBなども個別にインストールする必要があり、Dockerに関してはコンテナの設定も必要になります。

Composerとは

Composerは、サードパティ(vendor)のプログラムを使ってPHP開発するためのモジュール管理ツールです。Laravelでの開発はCompose をローカル環境にインストールしておく必要があります。

Composer(公式)

Composerインストール(Win)

WindowsではComposerのインストーラをダウンロードできます。

Composer: Installation - Windows

Composer のバージョン確認

PowerShell などで Composer のバージョンを確認してみましょう。

ターミナル
composer --version
Composer version 2.1.12

Composerインストール(Mac)

Homebrew でインストールする場合

MacではHomebrewでのインストールが簡単です。ターミナルでbrewコマンドを使ってComposerをインストールします。

ターミナル
brew install composer

PHPコマンドでインストールする場合

MacやLinuxでは、ターミナルを利用してインストールもできます。

ターミナル
php -r "copy('https://getcomposer.org/installer', 'composer-setup.php');"
php -r "if (hash_file('sha384', 'composer-setup.php') === 'baf1608c33254d00611ac1705c1d9958c817a1a33bce370c0595974b342601bd80b92a3f46067da89e3b06bff421f182') { echo 'Installer verified'; } else { echo 'Installer corrupt'; unlink('composer-setup.php'); } echo PHP_EOL;"
php composer-setup.php
php -r "unlink('composer-setup.php');"
sudo mv composer.phar /usr/local/bin/composer

Composer のバージョン確認

Composerのバージョンを確認してみましょう。

ターミナル
composer --version

Composer のパスが設定されない場合

Homebrew で Composer のパスが設定されない場合、composerリンクを設定します

ターミナル
brew link composer

サードパティの設定(Mac/Linux)

MacやLinux ではcomposerのサードパティのパスを利用するのに環境変数を設定しておきます。

zsh の場合

ターミナルで「.zshrc」に「vendor」フォルダのパスを追記します。

ターミナル
echo 'export PATH=$HOME/.composer/vendor/bin:$PATH' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc
bash の場合

ターミナルで「.bashrc」に「vendor」フォルダのパスを追記します。

ターミナル
echo 'export PATH=$HOME/.composer/vendor/bin:$PATH' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc

Laravel超入門